トップ

おはようこんにちはこんばんは!本のこと、アートなこと、旅のこと、サイエンスなことなどがエントロピー増大気味に散らばっている部屋へようこそ。*Chubbの別館ブログは「たびねこ」の下に案内があります。
いろんな「花咲けmee!」が出たり入ったりします♪
 
ウィリアム・モリスとアーツ&クラフツ展
まずこちらが現在、大丸・ミュージアム梅田にて行われている
「ウィリアム・モリスとアーツ&クラフト展」のカタログです。
展示される作品は全て、この中で詳しい説明とともに紹介されています。
ウィリアム・モリスとアーツ&クラフツ
ブレーントラスト 能登印刷出版部 藤田 治彦 / 梧桐書院
ISBN : 434002709X



* 「ウィリアム・モリスとアーツ&クラフツ展」
   '04 9/15(水)~10/3(日) @大丸・ミュージアム梅田 (大丸梅田店15階)
   この後、2004年10月7日(木)→19日(火) @大丸・ミュージアム東京
   にも巡回するようです。
   詳しくは「大丸・ミュージアム」HP(→コチラ!)



19世紀後半から20世紀初頭にかけ、英国で繰り広げられたアーツ・アンド・クラフト運動を
リードする存在だったウィリアム・モリス。
芸術家でもあり思想家でもあった彼は、オックスフォード大学エクセター・コレッジに在学中、
エドワード・バーン=ジョーンズなどの友人に出会い、
少年時代からの中世への情熱を共有するようになりました。
さらにその頃、美術批評家ジョン・ラスキンの著作に影響を受け、
近代の商業主義社会への辛らつな批判や
「芸術とは、人間が労働から感じた喜びを表現したものである」といった理論にふれました。


・・・というところから、ウィリアム・モリスの様々な活動が始まるわけですが、
その中でも現在、最も評価されているものの一つが、
彼や彼の仲間たちによるデザイナーとしての仕事となることは間違いないはずです。
それが、「アーツ・アンド・クラフト運動」であり、
その発端がモリスら7人による「モリス・マーシャル・フォークナー商会」の設立でした。

この商会が最初に評判を得た仕事はステンド・グラス。
展覧会には、商会の手によるものとモリスのステンドグラス下絵がありました。
この頃培われた鋭い色彩感覚によって、モリスの仕事として最もよく知られる
テキスタイルや壁紙のデザインができてきたのかということが分かってきます。
次に展示されるのは、カーペットと刺繍。 そのカーペットがつくられた工房は、
モリスの建てた理想的な家「ケルムコット・ハウス」に近接されており、その場所が
ロンドン郊外のハマスミスにあったことにちなんで、ハマスミス・ラグと呼ばれました。
それらを彼らは手作りでつくり続けたそうです。
アーツ・アンド・クラフト運動に携わった中には、
機械を使うことをためらわなかった人もいたそうですが。
それから内装用ファブリックならびに壁紙。「いちご泥棒」などの有名な作品も来ていました。
版木がガラスケースの中に、その向こうの壁に刷り上ったものが展示してあって、
分かり易かったです。 こうやって連続した模様ができてくるのか、と・・・
さらに家具。サセックス・シリーズなどの椅子が、そのほかの工芸品やモリス商会の壁紙と
ともに品良く配置されていて、うなってしまいました。
その後、絵付けタイルに金工やガラス工芸、またモリスは製作しなかったという宝飾品を
アーツ・アンド・クラフト運動に賛同した芸術家たちがつくったものが
ずらっと展示されていて、溜息がでました。
なるほど、ここからアール・ヌーヴォーが出てきたのかもしれない、と。

そして、モリスの手がけた最後の作品が「ケルムコット・プレス」。
カタログにも、わたしがにやりとしてしまった同じ説明書きが書いてあるので、
それを引用します。
「モリス最後の事業であるケルムコット・プレスには、美しい本に対してモリスが生涯にわたって抱いた愛情が結集している。・・・・(中略)・・・細部にまで入念に注意を払い、非常に少ない限定部数で発行されたケルムコット・プレス刊本は、いずれもこの分野における傑作であり、その販売価格は相当なものであった。購入したのは富と趣味の良さを誇示する有閑階級である。モリスにとって皮肉なことに、最後の取り組みの顧客となったのは、産業化によって新たに富を築いた事業家たちだった。」
++++++++++++++++++++++++++++++++++
実は数年前、京都国立近代美術館で行われたウィリアム・モリス展では、
「う~ん、なんでこんな壁紙がいいの?」と、はてなが沢山浮かんでいたわたし。
というのは、その壁紙があまりにありふれたもの に見えたからでした。
その価値がようやく分かりかけてきています。
ありふれたもの、というように見えたのは、この「アーツ・アンド・クラフト運動」がその後、
ヨーロッパ大陸でフランスを中心とするアール・ヌーヴォーや
ウィーン・ミュンヘンを中心とするユーゲンシュティールなどの新様式を誘発し、
さらに日本では民藝運動の柳宋悦にも影響を与えている、ということです。
つまり慣れ親しんでいる身近なものたちの中に、
「アーツ・アンド・クラフト運動」が息づいているということですね。

直接的なもので言えば、わたしの好きな『マイ・フェア・レディ』の中で、
ヒギンズ教授のおうち。
本がた~くさんあって、いいな・・・、オードリーは美しい・・・と観ていたら、
おうちの壁紙がモリス(風?)のものを使ってあってびっくりしました。

* ウィリアム・モリスについての英語のページ:William Morris Society

* ウィリアム・モリスについての日本語のページ:William Morris -designer & socialist-
[PR]
by chubb | 2004-09-28 01:47 | 芸術の周辺*art
<< 栗林公園の秋 秋空の向こう >>


S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
検索
カテゴリ
以前の記事
最新のトラックバック
テラびしょびしょw
from お・な・に・ぃ
website
from website
trisant
from trisant
kill bill ri..
from kill bill ring..
pcs ringtones
from pcs ringtones
100 free ver..
from 100 free veriz..
free sprint ..
from free sprint ri..
download nap..
from download napst..
free rington..
from free ringtone ..
cingular wir..
from cingular wirel..
ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
関連リンク