8月末に島根県安来市にある「足立美術館」へ行きました。
足立美術館は、名園と名画が同時に楽しめる美術館。 行くのが夢でした。
2003年夏、米国の日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」で、
この美術館が第一位に選出されたそうです (JGarden-JOJG articlesのコチラのページ)。
上の写真は「生の額絵」です。
文字通り、美しい庭園がそのまま額絵になっています。
ですから例えば・・・
コチラ(←)。
台風の爪痕をなおしに来たらしい
庭師さんたち三人です。
名園を守っていく頼もしい方々ですが、
「お三人さん、後ろを気遣って!」と
心の中で祈りました(笑)。
さてお三人さんが相談しながら眺めている方向には・・・

決して日本画ではございません(笑)。 正真正銘、こんな風景なのです。
庭師さんたちは、これでも不満らしく、右上端に小さく見える滝のところに登って、
あれやこれやと作業をなさっていました。

ロビーから、庭師さんたちが
立ってらした方向を
眺めたところです。
やはり夏の終わりらしく
紅葉はまだまだ
という感じです。
今頃はどんな感じでしょうか?
13,000坪の名園です。
足立美術館の所有する名画とは、創設者足立 全康氏が収集した
横山 大観の作品をはじめ (美術の教科書などで有名な『無我』はこちらの所蔵です)、
竹内 栖鳳、橋本 関雪、上村 松園、河合 玉堂、榊原 紫峰などの作品、
さらに陶芸館では1Fにお茶室に展示された按配の河合 寛次郎の作品たち、
2Fにも同じように北大路 魯山人の作品が展示されています。
今年9/1~9/26の期間に特別展「横山大観『海山十題』展」が行われました。
残念ながらそちらに行く都合が付かないと分かり、急遽行った8月末の日帰り旅行でした。
「美の巨人たち」で、9/11にこの展覧会についての特集が放送されました。
そちらに、『海山十題』の波乱万丈と、足立 全康氏が横山 大観の作品を収集した経緯が
詳しく載っています。(残念ながら今回、絵は載っていませんが → コチラ!)
* 足立美術館HP → コチラ!
住所:〒692-0064 島根県安来市古川町320
HPの「周辺情報」によると、付近にはさぎの湯温泉や、
城下町松江や出雲大社(10月の出雲は神有月です)の近くには
玉造温泉に松江温泉が、
また島根県のお隣、鳥取県米子市にトライアスロン発祥の地として
有名な皆生(かいけ)温泉があるそうです。
今度は慌しくでなく、ゆっくり行ってみたいです。
こちらが「生の掛け軸」です。
床の間がこんな感じなのです。
また、お茶室は2つありますし、喫茶室も2つあります。贅沢でしょ?
リピーターも多く、
春はツツジ、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色
(島根は日本海側ですからね・・・)が楽しめる、とのことです。