2004年7月号『芸術新潮』の特集は「ロシア絵本のすばらしき世界」です。
この特集は、7/3~9/5に東京都庭園美術館で行われる「幻のロシア絵本 1920-30年代展」に合わせたもののようです。
その後2005年4/2~5/8(予定)に北海道立函館美術館に巡回します。
さて、関西は・・・と見ると、2/28~4/11に芦屋市美術博物館で既に行われたそうで、行けなかった私は少しがっかり。
でもこの展覧会へ行けなくても、
展覧会のカタログは全国の本屋さんで買えるんです。
私はこちらを先に本屋さんで見つけて、「おっ、これは可愛いやん!」
その時はパラパラっと立ち読みして(というより立ち見して?)本屋さんを出ました。
次にこの展覧会にニアミス?したのは京都、岡崎の
京都国立近代美術館。
こちらの売店にロシア絵本の場面を抜き出したポストカードが発売されていました。
ええ、喜んで買いましたとも!
そして芸術新潮の7月号。
見開き一杯にポスターのお手本のように、メッセージが目に飛び込んで頭まで突き抜けちゃうような構図。
仕掛け絵本を自分も紐解いていく気分で見られるのが嬉しい。
ロシア絵本のコレクターである沼辺信一さんの解説が、絵本の素晴らしい写真に踊っています。
ああ、この方は本当にロシア絵本が好きなんだな・・・と、こちらまでワクワクしてしまって帰りの電車の中で一気に特集を読み終えてしまいました。
とさらに、この
ロシア絵本の復刻が売られているのだそうです。
展覧会場では市販だと10冊セットなのが、バラ売りがあるそうで、そこは展覧会に行けた方たちがちょっと羨ましいですね。
さて本題に戻って・・・
この『芸術新潮』7月号は買い!ですよ~。
まずロシア絵本が何たるか、その歴史がとても分かり易い。
それにロシア絵本のエッセンシャル・ミニマムが詰まっているんじゃないかな?(と全くのド素人のいい加減な判断)
というのも展覧会カタログは、絵本のページや解説が沢山載っているのですが、初心者の私には、今一つロシア絵本の魅力がピンとこなかったんです。
ところがこの特集で沼辺さんの解説を読んでからというもの、既にコレクトされた沼辺さんたちロシア絵本収集家の方々の目の鋭さに驚き、なんてステキなんだろう・・・と何度も見返してしまうほどになってしまいました。
ロシア絵本の単純明快なデザインは、きっとブルーナさんのデザイン好きな方には、たまらないと思います。