京都は下鴨神社の糺の森で8/11(水)~16(月)の期間で行われている、
「下鴨納涼古本まつり」へ行ってきました
(
京都古書研究会のHPに会場の行き方や開催時間などの詳細があります)。
(写真左:下鴨神社の鳥居と石碑です。石碑には「賀茂御祖神社」とあります。
この石碑の左にある藍色ののぼり(ちっちゃく写っています!)は
「古本まつり」と白く染め抜かれています。
鴨川は高野川(上流に向かって左)と賀茂川(上流に向かって右)が交わってできます。
写真右:「納涼古本まつり」の看板から小川にかかる橋(皆さん欄干に腰掛けられています)
を渡るといつになく賑やかな糺の森の会場です)先ほどまでのアスファルトから立ち上る熱気むんむんから打って変わって、
世界遺産の「糺の森」を渡る風が暑さを少し和らげてくれます。
それでも暑い折ですから、うちわと汗ふき用のタオルハンカチ、それから大きめのペットボトルに御所の東となりにある梨木神社の名水を詰め込んで持って来ました。
うちわは「古本まつりうちわ」というのを毎朝会場が開くと同時に、先着順で配られると、
それを持っているお客さんにうかがいました
浴衣を着たおちょぼ口の女の人が大文字を見てるかわいい絵柄なんです。
うちわや扇子は、蚊を追い払うのにも使えますよね。
(写真左:ね?気持ち良さそうでしょ?でも京都の残暑はきついのです。
森の木々の下で京都・大阪・奈良・岡山・徳島の古書店の出す
テントはなんと40張りくらい!
写真右:商品を写さないようにと気配りしたつもりですが・・・
古い映画のポスターや版画なども売られています)
会場に入ると、まずメロンパンのいい匂いが・・・!移動メロンパン屋さんが来ていました。
焼きたてが1個120円ということで、早速お昼はこれに決定。
まだ冷たい名水とともに熱々カリカリのメロンパン♪
(←猫舌なので一口ごとに水を飲む)
お腹が満足したところで一軒いっけん覗いていきます。
まずは
「猫に古本」(ステキです!)というカワイイ絵つきのフダがある
一番手前の書店さんから。
200円均一台で、
犬の本を発見
(リチャード・アダムスの『疫病犬と呼ばれて』)。
グルメ本・お料理本を見ているおねえさんたちの間から
猫の本ばかり集めてあるコーナーを発見!
沢山あり過ぎて迷いに迷う・・・
(ここは鉄則として安いものから買う)
実はさっきからとても気になっていたのが児童書コーナー。
左の写真の看板がメロンパン屋さんの手前にあったんです。
早くたどり着きたいと思いつつも「一番奥です」し、
その前には
「寄ってかない?」とばかりに均一台があるは、
美しい版画がここぞとばかりに艶を競っているは・・・
版画は目の保養にと、
いいとこの奥さんが見ているのをそばでこっそりと見学させて頂きました(笑)。
どうもありがとうございました!
そんなこんなで、あっちにふらふら、こっちにふらふら。
のっけから猫の本で頭に血が上り、古本酔いしているのをなんとな~く自覚しつつも
「やめられないんだ、これが」
(写真右:クロネコも来ています)名画パンフが200円で売られているのを
発見して、ここぞとばかり頑張ってみたり・・・
大好きなカラーブックスで
こんなものもあったんだ!と驚いたり・・・
かつてどなたかが「憧れの一冊」と
書かれていたマメ本が均一台と
思われるところにあったので、
「スミマセン・・・これおいくらですか?」と堂々と訊くとケタが2つは違ったり・・・
均一台じゃなかった・・・がっくし。おかげで頭が冷えました
途中で「コレ押してもろてます?1000円以上お買い上げの店で押してくれますで」と、
「集印帖」兼チラシの存在を知ったり・・・
振り出しに戻らなアカンやん(怒)
緋毛氈を敷いた木のベンチにすわって休憩をとって、お店の人とお話したり・・・
「暑いですね」「・・・でも戸外は風があるからいい気持ちやね。問題は雨が降ることやけど」
「そういえば数日前雨、降りましたね」
「そうです、ちょうどテント張ったときに雨が降ってきましてね、青い防水シーツをあわててかけたんですよ」
「去年は結構雨降りましたよね?」「冷夏やってね、3日目なんか大雨でもう朝から中止したんですわ」
「これからも降らんかったらええですね」「そう祈っとりますわ」
「じゃあ、また来年寄らせてもらいます」「はい来年」
うろうろ、ゆっくり児童書コーナーにたどりつくと、子供たちにお母さま方がたくさん。
「夏休みに10冊は読みなさいゆうてはったんやろ?
な、これなんかどないなん?ね~、そんな本やめときぃや」
ええ~、やっと興味もった本を手放させるの・・・?
「わ、こんなんあるで。そういや、●○さん、うちの子こんなに本読むんですよ、ゆうて色々見せてくれはるんやけど、そういやこの本もあったわ。買っとこか」
確かにそれはいい本ですよ!と言いたくなりました。
最後におじさまたちが寄ってたかって
漁っている百円均一コーナーで、
自分のことに一生懸命なおじさまたちに
囲まれて身動きが取れなくなったり・・・
出させて~!
(写真左:皆さん日が暮れるほど本をみています)
もう最後まで行き着いた頃にはペットボトルは空っぽ。
腕から提げた「古本まつり 5月・8月・11月」のポリ袋が食い込んできます。
次は11月ですよ!百万遍さんですよ!
「あ~、また積ん読が増えたわ・・・」と思いながら帰路に着いたのでした。